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地元民もよく知らない、隠れた凄い場所に行ってみる企画「奈良ワンダーランド」。
今回訪れたのは、「日本最古」のとある場所です。
近鉄菖蒲池駅から徒歩5分。「蛙股池」にかかる「あやめ新橋」です。
航空写真で見るとこんな感じ。
大きな池におよそ80mの橋がかかっています。道幅3mほど、車では渡れない橋です。
なぜ蛙股池と呼ばれているかと言うと、神社建築などで使われる「蛙股」に似ているからのようです。確かに蛙股。
あやめ池の高級住宅街の道路脇に突如現れる池と森。
橋の手前に止まっているのは借りてきた奈良バイクシェアです。電動機付き自転車ですが、それでもあやめ池周辺の坂はとんでもなかった。覚悟はしてたけど舐めてました…
さて、橋を渡ります。
穏やかな水面。自然豊かで落ち着いた場所なのですが、実はこの蛙股池、「日本最古の溜め池」とされているのです。
時は607年、かの「日本書紀」に書かれた「菅原池」という池がこの蛙股池のことであるようで、実に1400年以上前に溜め池として作られたと書かれているのです。
農業とともにあった日本は溜め池とともにあったと言っても過言ではなく、全国にその数20万箇所あると言われていますが、その!第一号が!ここにあるんです!!
西には学園前の発展した街並みが。
東には若草山を望みます。
奈良の今昔を1400年以上見守ってきた池なんですね。
橋がかけられたのは1966年だそうです。
対岸には「あやめ池神社」があります。
ここには蛙股池のご祭神として祀られた弁財天小祠が残っています。
すぐ近くに小学校があり、子どもたちや周辺住民の方たちが行き交っていました。
古くから残された場所が現代人にとって景観の良い生活の場となっていて、これぞ奈良だなぁと感じました。
1400年以上前からあるなんて、ちょっと実感わかないけど。
周辺には大和文華館・中野美術館があり散歩にも楽しい場所です。
機会があれば「日本最古」、実感しに行ってみてください!
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