【ブログ】奈良住みが久しぶりに鹿せんべいを買った話

奈良に移住して早13年。修学旅行以来、初めて鹿せんべいを買いました。

 

 

私は春日大社が好きなのでよく行きますし、鹿ともよく挨拶します。鹿大好き。野性を忘れた野生動物かわいすぎる。

しかし何故だか、鹿せんべいを買うのは観光客がすることで、私は鹿せんべいとは縁がないと思い込んでいました。

鹿せんべいをあげなくたって鹿はかわいいし、勝手に寄ってくるし。あえて鹿せんべいを買う必要性がない。

 

しかしその日の私は違いました。

今日も今日とて鹿せんべいを買う観光客たちは、買った傍から鹿に囲まれ、写真を撮る間もなく鹿に迫られ、あげるのを焦らして頭突きをされ、追いかけられ。

それを見た私は、「とにかく鹿せんべいの与え方がなっていない!こうやって与えれば平和的だ!」というのを見せつけたくなりました。

 

早速鹿せんべいを購入し、まずそそくさとその場を離れる。

「どの子にあげようかな~」なんてここで考えてはいけない。買っていないふりをしてその場を立ち去る。

すると誰にも迫られずに自由の身になれる。

あとは、気に入った子に鹿せんべいをあげるだけです。

 

鹿は鹿せんべいの匂いに寄ってきたりしません。持っている鹿せんべいを見て寄ってきたりもしません。きっと見えていないし匂いもしていない。

なぜなら、私が何も持っていないときも「ちょーだい」って迫ってくるので。そういうところが可愛いんだけどね!

 

 

ですので、鹿せんべいを買うときだけ注意すれば、あとは平和的な関係を保てます。

ゆっくり鹿の顔を見て、気に入った子に「おっ君かわいいね、せんべい食べる?」と与えればいいのです。食べている様子をずっと見ていてはいけません。2枚目をせがまれます。

 

違う子に「鹿せんべい持ってるやろ、はよ寄越せ」とせがまれても負けてはいけません。先程も言ったように、その子に鹿せんべいの存在がばれた訳ではありません。みんなに言って回っているだけです。

「ごめんね、持ってないね~ん」と言って手を振りましょう。私は振った手に鹿せんべいを握っていましたが、後追いはされませんでした(シュール)。

できるだけクールに、流れるように与える。これが大事です。

 

私は勝利しました。鹿に追いかけられて悲鳴をあげている観光客を尻目に、これが鹿との正しい付き合い方だぜベイビー、と思いながら鹿ゾーンを後にしました。

 

鹿ゾーンを去ってから思いましたが、確かに平和的ではあるが、これが楽しいかと言われるとそうでもないな。鹿に襲われるのも奈良観光の一つの思い出よな。

 

そういうわけで皆さんは、思い思いに鹿せんべいを与えてください。

ただし鹿を弄んではいけません。奈良の鹿は人間のペットではないですし、そんなことしたら痛い目見て当然ですぞ!

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