【ブログ】若宮おん祭に行きたーい!!

12月に入り、そろそろ年越しだわね…と言うにのはまだ少し早い。奈良には古来より続く“春日若宮おん祭”という12月の恒例行事があり、これが過ぎてようやく「今年も終わりなんだなぁ」と思うのだ。ちなみにこれは単なる私の所感です。

しかし何故だか私は、この“おん祭”と相性が悪い。行きたい行かねばと毎年思っているのにも関わらず、ここ数年ずっと縁がない。この時期になると、いかに仕事を休んで見に行くかということばかり考えるようになる。

私が初めておん祭に興味を持ったのは4年前のこと。奈良が気に入って移住した割にはイベント事にはあまり理解がなく、「おふとんきもちいい」と毎日呟いていた頃のことだ(おじいちゃん、今もでしょう?)。

「真夜中に密祭があるらしいで、行かへん?」と友人に声をかけられた。おん祭という行事自体は知っていたし、“奈良市の小学校は休校になる”という情報からもかなりのビッグイベントであることは理解していた。しかし、真夜中の密祭とは…!?まだ中二病を引き摺っているオタク人間にはかなりのパワーワードだった。「めちゃ寒いらしいで」とのことだったが、そんなことではパワーワードの力は弱まらなかった。

当日、めちゃ寒かった。めちゃ寒かった。

それ以上に、とてつもなく感動した。

漆黒の闇の中にある参道は未知の世界に続いているようで、空に瞬く星はこの日の神秘を表現しているようで。そこを静かに厳かに若宮様が通っていく。やばい通っていくの敬語がわかんない、お通りになる?

その後の暁祭も最後まで見たかったが、翌日も普通に仕事だったので2時ごろ解散。その日の日記を振り返ると「来年はもっと早く来てもっと楽しもう!」と書いていた。興奮していた。

しかし…そんな決意とは裏腹に、そこからの数年、たまたま引越の日が被ったり、たまたま年に数回の休日出勤が被ったりなどして一度も見物できなかった。今年こそは…!と思っていたが、今回は“たまたま年に数回の休日出勤が被る”のパターンで結局見送ることに……。あぁ、できることなら二日間有給を取って最初から最後まで見物したい。有料席をとってじっくり満喫したい。

奈良に移住して十数年。住民票も奈良に移し登録上は奈良市民ではあるが、おん祭を、お渡式を見たことがないなんて、真の奈良市民にはなれていないのではないのだろうか?だって奈良で育った子は学校休んで見物に行くんだもん…(「俺はゲーセン行ってた」という証言もたまに聞くけれども)。

そういう訳で、真の奈良市民となるために、奈良への愛をさらに深めるために、私はおん祭に行かなくてはいけないのだ。

執念と失意の中で私は来年のカレンダーをめくる。

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