奈良のあんなところやこんなところを一人でフラフラ巡ってみる企画《奈良ワンダーランド》。すぐ帰ってくるつもりでいるのに見たいスポットが多すぎて大体予定が狂う。
別の回で書く予定ですが、今回は奈良ドリームランド跡地を見たい!という願いを叶えるため「奈良バイクシェア」で電動アシスト自転車を借りて行ってきました。この辺を巡ろうと思うとママチャリでは無理だったかも…
ということで、ドリームランド跡地見学の帰り、寄ってきました奈良阪町「奈良豆比古神社(ならづひこじんじゃ)」。

どどん!
素敵な佇まい…!もうこの時点で大好き…!通いたい。


創建は771年、式年造替が創建以来欠かさず行われており地域に愛されているそう。
整えられた境内や交流ノートでそれが伝わってくる。何となく優しい空気が流れている感じがする。いい神社だ…通いたい…

毎年10月の例祭で「翁舞」が披露されるということで、本殿の前には舞台。ここの翁舞は能楽の原点とも言われ、国の重要無形民俗文化財に指定されているそう。すご…


ぜひ見てみたいと思ったけどこのコロナ禍で今年はどうだか…そういえば「今年の練習はウンタラカンタラ」と張り紙が貼ってあったのを見ました。もし奉納されるなら絶対来たい。


主祭神の施基親王というのは又の名を志貴皇子。天智天皇のご子女であり、光仁天皇のお父様だそうです。日本史に疎くて申し訳ないのですが、志貴皇子は存命時には皇位がつかなかったものの、光仁天皇が即位されたことによって「春日宮天皇」と追尊されたとのこと。現在も続く皇室の血筋だそうです。
追尊という言葉を初めて知りました。勉強になります。
その後、光仁天皇の弟である田原太子が病気療養のためここに隠居した、と伝わっており、その御人が春日王とのこと。1300年前の話だそうです。すごい。



摂社も多く配置されているのですが、その中でも気になったのがこの「石瓶神」。

初めて聞きました。
Google先生で検索すると、ここでは春日王が作る矢や幡を石瓶に入れてお祀りしているとか。
っていうか石瓶ってなんだろう。御神体が石らしいのでガラス瓶ではなく石製のものに違いないのだけど、中をくり抜いて物を収められるようになってたのかな。
Googleで調べたら急須の画像がたくさん出てきただけだった。

めちゃくちゃでかい石碑。
「元明天皇陵墓碑御旧趾」とあります。元明天皇陵はここから600mほど入ったところにあるのですが、元々はここにあったということ…?調べると、現在の天皇陵は中世ごろに正確な場所がわからなくなってのちに整備されたもの、とか、のちの桓武天皇が陵墓を移動させた、とか。
どういう経緯でこの神社に置かれているのかとても気になります。今度調べておこうと思う。
さてさて、満足したのでそろそろ帰るか〜と思ったところで、さっきからとても気になる、やけに圧の強い掲示。



めちゃくちゃ誘導してくるやん。
そういえば入り口にも書かれていました。

県指定の天然記念物。正直、神社に大木は付き物だし、わざわざ見なくても…などと思っていたのですが、こんなにもアピールされたら気になっちゃう。
………行くか。


うっそでしょ…すぐって言ったやん…
怪しすぎる、これは罠では…?こわ…
恐る恐る回ってみると……..



えっっっっっっっっっっ!!!!
すげぇ!!!!!!!!!!!!
でけぇ!!!!!!!!!!!!
めちゃくちゃでかい!!!!!


写真で伝えられない、この存在感…!!!
樹齢およそ1000年。1000年ここに生きて、激動の世を見届けて来たわけだ…….

すごさを伝えたくてこんなことしたけど伝わらないよ!!だってカメラに収まってないもん!!!
これは一見の価値あり。東大寺の大仏さんにお会いした時に近い感動を覚えました。こんな森がこんなところに残っているなんて。

道が作られていますが、さっきまでと全く違う世界。ここ屋久島か?って思いました。トトロいそう。

もうめちゃくちゃ満足です。本当に通いたい。辛いことがあったら楠木に会いに行きたい。
あの巨木の存在感と、境内の優しい雰囲気。来てみないとわからないと思うので是非皆さんにお越しいただきたい。
ママチャリはやめた方がいい。
というところで、今回は以上です。
ご覧いただき有難うございます。行ってみて!



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