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地元民もよく知らない、隠れた凄い場所に行ってみる企画「奈良ワンダーランド」。
今回はここ!
羅城門橋です。
羅城門と言えば、そう、芥川龍之介氏の小説『羅生門』の元となった、平安京の羅城門!
羅城門を取り上げるにあたって改めて羅生門を読んでみたのですが、なんというか、なんというか…何を言ったらいいかわからないですね…正義とはなんぞや。
青空文庫さんで読めます。↓
荒れた門、打ち捨てられる死体、死者への冒涜…何とも陰鬱な話ですが、ここで奈良・平城京にあった羅城門の今の様子を見てみましょう。
のどか〜〜〜〜〜
良い天気〜〜〜〜〜〜
平城京の羅城門があったとされる羅城門橋があるのは、奈良市と大和郡山市の境界にあるここ↓
24号線沿いのニトリさんの近くですね。
羅城門橋は佐保川の上にかかっており、すぐ近くの堤防下に門の遺構が発見されています。
見つかったのはこの辺りでしょうか?残念ながら今は遺構を確認することはできません。
羅城門は平城京の南端に設置され、朱雀門までまっすぐ伸びる朱雀大路の入り口ゲートでした。外国からの使節を歓迎する外交儀礼の場所であった他、雨乞いが行われる宗教的な場所でもあったそう。
大和郡山市側の橋の下には案内板。案内板の前に駐車スペースが確保されているという結構シュールな空間です。
奈良市側の橋の下には『羅城門跡公園』があります。
石碑が色々と設置されている、非常に自然豊かな公園です(オブラート)。
残念ながら門の形跡を見ることはできませんが、都のかつての玄関口で今もたくさんの人(車)が行き交っているというのが面白いなと思いました。
ちなみに…羅城門橋の真ん中で奈良市と大和郡山市が分かれています。ここの発掘調査は主に大和郡山市の教育委員会が動いていたようで、両市とも関わりが深い史跡となっているみたいですね。
さて…ここはもう完全に大和郡山市なのですが、近くのイオンモールです。
このイオンモールの敷地内にあるこれ、どのくらいの方がご存知でしょうか?車で買い物に来られる方はまず見ることがないと思います。
場所はここ↓
イオンモールの駐車場の一角に、『平城京羅城』という場所があるのです。
羅城とは、羅城門の両端から伸びた城壁のようなもの。
ここには羅城の柱列を表現したモニュメントが置かれています。私は「なんかあるな〜」とは思っていたものの、気に留めなかった時代が何年もあったので知らない人も多いのでは。
ちなみに、(今はかなり減っていますが)数年前はここによく人が集まっていることがありました。
老若男女さまざま、しかし一つだけ共通点があり、皆さん一心不乱にスマホに向かって何か操作をしているのです。
そう、ここはポケモンGOのポケスポットなのです。
ということで、遺構こそ見れないものの、平城京の名残を見せる羅城門跡周辺でした。
せっかくなのでイオンモールでステーキを食べて帰りました!
奈良県景観資産―朱雀大路を体感できる羅城門橋付近―(奈良県のページ)
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